おととい、高校の先輩の小顔イケメンさんからLINEがきた。
小顔イケメンさんは、どちらかと言えばポジティブシンキングな考えの持ち主。こんなことLINEしてくるなんて、だいぶ凹んでるんやろな~と思った。
病んでる時は、早めにガス抜きすることが必要。というわけで、昨日飲みに行ってきた。
病んでいる原因
小顔イケメンさんは、動物病院を経営している動物のお医者さん。高校生の時から頭が良くて、いつか何かする人だろうと思っていたけど、獣医師として数年勤務した後、若くして動物病院を開業した。
医師という職業は生死に直結する仕事なので、その責任やプレッシャーによるストレスは平々凡々と生きている自分には想像も出来ないほどにあるんだろなと思う。それに加えて、病院を経営していくという経営者としてのストレス。
恐らく、心が病んでいるという原因は、仕事のことだろうと思った。
ビンゴ。自営業者の知り合いから聞く仕事上の悩みで多いのは従業員の問題。人が集まらないとか、思うように動いてくれない、とか。自分は雇われ従業員の立場なので、経営者側からみた従業員に対する気持ちのホントのところは分からないのだけど、人を雇うっていうのは思っている以上に大変みたい。
従業員についての悩みを話された時は、とりあえず話に同調するようにしている。恐らく話す方も、従業員側の立場の自分に話しても経営者の気持ちは分からないと思っているはずだし、それでも話したいということは、とりあえず聞いて欲しいと思っているだけで、こちらの意見など期待はしていないはずだから。一般的な従業員としての立場で意見を言うこともできるけど、意見を言わないのは、その会社や病院の環境が分からないので、何か言ったところで意見のすれ違いになることをこれまでの経験から学んだことにも起因する。
話を要約すると、「従業員は皆良い子達で仕事も一生懸命してくれるけど、自分が思うようには動いてくれない」ということ。まぁ、そりゃそうだろな、従業員はロボットじゃないんだから、理想通りに動いてくれるはずだと思う前提が違うと思う。でも今日の目的は病んでいるという小顔イケメンさんの心のガス抜きをすることだから、「そうですね、そうですね」と、とりあえず同調する。
でも一つだけ、自分の思っていることを言ってみた。
と。病院のことも分からないし、従業員のことも知らないので、小顔イケメンさんの話だけから自分の知らないことに対して何かいうのはタラレバ論で建設的ではないと思ったので、自分が知っている小顔イケメンさんの人物像から感じることを言ってみた。
と思ったけど、何故そう言ったのかを説明したら、納得してくれたように見えた。
当たり前だけど、他人は自分じゃないんだから、価値観も持っているスキルも違う。小顔イケメンさんは能力が高いから、自分基準で従業員に対しても高い基準の成果を求めていると思う。雇っているのだから、病院のために高い成果を求めることは間違っていないと思う。でも、その人のパーソナリティをしっかりと見た上で指示なり教育をしないと、ただ自分の価値観の押しつけになってしまって従業員とギャップが生じると思う。他人を変えることは難しいけど、自分を変えることは比較的すぐに出来るから、従業員を変えようとするのではなくて、自分の従業員への接し方をまず考え直してみたらどうか、と。
どんな反応するかなー?と思ったけど、心当たりがあるところもあったよう。人が悩んでいる話に対する自分の発する言葉って、言い方や受け取り側の心の持ちようによっては辛辣な内容になるのでホントに難しい。小顔イケメンさんは頭が良くて、ちゃんと会話が出来る人なので、後輩のこんな意見にもきちんと耳を傾けて自分の中で消化できる人なので言ってみて良かった。
今日はガス抜きが目的だし、意見は言わないと思いつつも、この一点だけ言ったのには、もう一つ理由がある。それは「病んでいる」と自分で言っている人は、実はそこまで病んではいないからw。本当に病んでいたら、病んでいることさえ自分では分からず、自分から病んでいるなんて言えないと思っている。病んでいると自分で言っている人には、ちょっとチクっとすること言っても大丈夫だと思うw。
自分も「最近、ちょっと病んでるかも」と思うことはあるけど、そう思っているうちは大丈夫と思うようにしている。病んでいると自覚があるなら、それを取り除く対処法を考えることが出来るから。でも早め早めに対処していかないと、本当に病んでしまうので、ちょっと危険信号を感じたら早めに対応するようにしている。