戯言

相談を受ける時に心がけていること

何故か昔から人から相談を受けることが多い気がする。

先日、事務所に毎日郵便物を届けてくれる郵便屋さんから突然相談を受けた。

郵便屋さん
郵便屋さん
ちょっと相談したいことがあるんですけど…
私
え!俺、あなたの名前すら知らないんですけどw。何の相談でしょうか・・・?!

毎日郵便を持ってきてくれるので顔は知っていたけど、「郵便でーす」「ありがとう」くらいのやり取りしたことが無くて、名前も知らないしパーソナリティも全く分からない。なぜ俺に相談を…?てか何の相談?まさか金貸してとかじゃないだろなw。

と思いつつも、相談に乗って欲しいと言われたので拒否する理由もなく、話を聞いてみることにした。

「20代後半になって、今のまま郵便局に勤めていていいのか迷っている。転職したいと思っているのだけど、どうしたらいいか分からない。」みたいな話だった。

(え・・・なんか漠然としてるし、転職ってデリケートでヘビーな話やな…。なぜ、その相談を俺に?!)と、正直思ったけど、本人は深刻そうだったので、相談に乗ることにした。

とりあえず話を聞いて問題の本質を探る

相談を受ける時に心掛けていることがいくつかある。一つは、相手に思っていることを話して貰って、悩んでいることを整理すること。

人に相談する時は、色んな悩みの点が散らばっていて、本人もどの悩みが本質的な悩みなのかが分かっていないことが多い。人に話すうちに本人の頭の中で整理できることもあるし、とりあえず聞いてみて散らばった点の悩みを整理する手助けをすることも出来る。

整理できたら、その中から本質的な悩みが何かを共有する。色々なことに悩んでいる風でも、結局は一つの本質的な問題が根底にあって、そこから色々な悩みに派生していることが多い。

自分の経験上、仕事絡みで後輩から受ける相談のテッパンといえば「やりがい」と「人間関係」が2大巨頭なのだけどw、今回は、「時間が不規則なので、ずっとこのままの働き方はしたくない」「今も給料が安いが、将来的に給料もそんなに高くはならない」ということが一番の悩みだったことが分かった。悩みのピラミッドの頂点は「将来への不安」。

アドバイスはしない

大抵の場合、相談する時点で本人の中で答えは決まっている。話を聞いていると、本人に自覚はなくても「こうしたいんだろな」というのが、なんとなく分かることが多い。

こちらから話すのは、「参考になるところがあればしてみて」という感じで自分の体験に基づいた話をするだけ。本質的に悩んでいることが分かっても、結局のところは自分は悩んでいる本人ではないので、全てを分かることは出来ない。なので、「こうしたほうがいい」とかいうアドバイス的なことはしないようにしている。アドバイス的なことをしても、結局は答えが決まっているので「でも、○○やしなぁ」という感じで、こちらの話は聞かれないことが多いしねw。

郵便屋さんの話を聞いていると、転職をしてみたいとは思っているけど、そこまで本気で考えている訳ではなくて、将来に不安を抱えつつも、今の職場で環境が変わればそのまま勤めたいと思っているように感じた。

であれば、自分の前の会社は時間が不規則で残業も休日出勤もあったし、給料もそこまで高くはなかったので、その時どう思ってどう行動したか、という話をするのがいんだろなーと思ってその話をした。

その後、過度な干渉はしない

相談を受けた後、その後どうなったかなー?と気になることはあるけど、恐らく人に相談する人は、もともと相談体質なので、自分以外の人にも相談して色々な話を聞いているだろうし、決断するまでに時間が必要なこともあるだろうから、こっちから聞くことはしないようにしている。話したかったら話すだろうし、話がなかったら自分の話は役に立たなかったか、問題が解決したんだと思うようにしている。

今回の郵便屋さんの場合は、その後何回か転職について話はしたけど、その後、郵便局内で配置換えがあって、うちには来なくなったので、それっきり会うこともなくなった。なので、今どうなっているのか知らないw。

 

読み返すと、自分って相談のし甲斐のない奴やな…と思ったけど、相談を受ける時のこのスタンスはこれからも変わらない気がする。結局、最後に決めるのは本人だから。

冷たい人間のようにも思えるけど、相談を受けた時には、本人が良い方向に進むように真剣に考えてはいます^^;。