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【北キプロス共和国旅行】北キプロス観光1日目【3日目5/5】

キレニア城→昼食

朝起きると抜けるような青い空。そう、ここは地中海に浮かぶ島、キプロス島。
朝のサンサンと降り注ぐ日差しを浴びて北キプロスに来たことを実感。
とても気持ちが良いので近所を散歩。


お世話になっている友人宅の目の前は海。
どこまでも広がる水平線。なんて素敵な景色。
海岸沿いを歩きながら朝の済んだ空気を吸い込む。なんて気持ちいいのだろう。
足元に目をやると、小魚やウミウシを発見。
そのあいくるしさにとても心が洗われた。
海から家への帰り道、羊の糞を見つける。
なんでも山からたまに下りてくるとのこと。
日本の生活ではありえない現実だな、素敵。

朝はコーンフレークのバイキング。
濃密な蜂蜜を絡めて頂きまーす!日光が差し込む明るい室内で食べる朝食はまた格別!
朝の散歩と美味しい朝食で観光する心の準備は完了!
いざ出発!と家の前に出ると、近所のおじさん(名前はウル覚えだが多分アーカンさん)に出くわす。
「なに?街まで行くんだって?俺の車に乗ってきな!」
ってことでアーカンさんの車でギルネの街までドライブ。
昨日のバスのドライバーもそうだったが、こっちの人はなんと親切な方が多いのだろう。
日本では近所付き合いもままならないというのに。(事実、僕の住んでるアパートの隣にどんな人が住んでいるのか知らない。)
でもこっちの人の国民性(人間性?)もあるけど、こうしてくれる友人夫婦の人徳によるものも大いにあるんだろうな、と改めて2人の凄さを感じる。

「俺はアーカンだ、ガッハッハ」←(イメージ)
とても恰幅が良く、豪快なおじさんのお話でとても楽しい車中でした。
ギルネの街につき、アーカンさんとお別れして街を観光。
ギルネの町並み
ギルネの街は聞いていた通り観光街になっていた。
独立国とはいえ、世界から認められていない国なので街はあまり発展していないと
予想していたのだが、一通り物資は揃っており、店舗も相当数存在していた。
また昔イギリスの植民地だった影響からか、イギリス人がとても多かった。
街は後で観光することにして、キレニア城へ。

キレニア城
キレニア城は、12世紀に港を守るために建てられた城で、今は博物館として使用されている。
入場チケットを買えば、あとは勝手に見てくれ、というような自由奔放なところ。
城壁の上を歩くことができ、そこから見渡す景色は絶景。
近くにはギルネの街を一望でき、遠くには山や海を望むことができる。
城は全て石造りで、ところどころ崩壊しているがそのままにされており、
変に修築されてなく良い感じ。改築して博物館になっているとはいえ、昔のままの姿を見ることができ、
一見の価値があるところだと思った。
(変に観光客向けにされている日本のお城も見習って欲しい。)

キレニア城では、面白いエピソードが一つ。
地元の小学生の遠足の団体に遭遇した時のこと。
皆、じーっと見てきて、コソコソと明らかに僕らのことを言っている。
タマにちょこちょこっと寄ってきて、胸の前で手を合わせて
「ハロー」とか「こんにちわ」とか話かけてくる。
話しかけてくる子は皆はにかんだような笑顔。
あまり知らない子たちに話しかけられることも無いのでなんだかスターにでもなった気分。

Nさん夫婦によると、こっちでは日本人はとても珍しく、またトルコ系の住民が多いからか、
とても親日的なのだという。また、胸の前で手を合わせるのは、カンフーとかブルース・リーの影響らしい。
なるほど。キプロス人も親日的で、海外では中国と日本は一色単に解釈されることが多いのだな、
と実感する一コマだった。

キレニア城をあとにし、いざ昼食へ。
昼食はKさんが良く行くといういきつけのケバブ屋さん。
今日のメニューはラムのケバブとスープ。
ケバブにはサラダやご飯がセットになっており、さらにフランスパンやピタも
ついて、一皿で大満足の量。
味も空港で食べたものより格段においしかった。

北キプロス1日目の昼食
スープはトマト系でラムや野菜を煮込んだもので、料理名は忘れたがこちらも
日本の洋食屋で出てくるミネストローネのような味でとてもおいしかった。
味覚が日本人と似ているのか、これ以降食べる料理はどれもこれも美味。

ただ一つ、アイランという、飲むヨーグルトに塩気を効かせたものをKさんに
一口頂いたが、これは飲めなかった。
(現地の味を折角紹介して頂いたのにすみません。)
僕は飲めなかったけど、Kさんや現地の人はおいしい×2と飲んでいたので、
北キプロスに行った際には是非一度飲んでみてくださいね!

最後にトルコ紅茶(現地ではチャイ)を頂く。
ダージリンのような味だが、なんだか深みがあってとても美味しかった。
あとで調べてみたところ、美味しさの秘訣はその入れ方にあるようだ。
2段式になっているポット(トルコ語でチャイ・ダンルウ)のポットの上段にお茶の葉を、
下段に水を入れて火にかけて、まずは下からの蒸気でお茶の葉を蒸らす。
適度に蒸れたら下段のお湯を上段に注ぎ、再び火にかけて煮出しするらしい。
手間暇かけてるだけあってとても美味しかった。
チャイには角砂糖が3つついてきたが、そのままの味で味わいたかったので入れなかったが、
現地の人は大抵砂糖を入れて飲むとのこと。

各種遺跡見学

大満足の昼食を終えて、バスでオセロ塔へ。
バスを降りるとデザート屋さんがあり、そこでのびーるトルコアイスを頂く。
これは一度食べたかった一品。
力持ちそうなお兄さんがアイスの入ったボウルの中から鉄の棒でアイスを絡めとり、
コーンに巧みに乗せる。そして最後にピルタチオの粉を絡めて出来上がり!
おーこれが本場のトルコアイスかー!感動。
昔懐かしい風船アイスのようなアイスクリンのような味だった。

トルコアイスを片手にいざ「オセロ塔」へ。
オセロ塔
オセロ塔は、シェイクスピアの「オセロ」の舞台のなったといわれているところ。
残念なことに「オセロ」の内容を知らないので今度映画でも見てみよう。
内容を知ってたらまた違った見方が出来たのかもしれない。

次に「ララ・ムスタファパシャ・ジャミイ」という14世紀にキリスト教会として建てられたが、
16世紀のオスマントルコの征服後にジャミィになったという建物を見学。
ララ・ムスタファパシャ・ジャミイ
ゴシック調の荘厳な造りで、現在もお祈り時に使用されているらしい。
内部の一角にフェンスで囲われた場所があり、女性信者がお祈りをしていた。
ここは、主教がイスラム教であることを改めて感じる。
外にはトルコ国旗と北キプロスの国旗が掲げられていた。
この後見る北キプロスの国旗の横には全てトルコ国旗が掲げられており、こういったところに
トルコとの結びつきを感じることができた。

次は「サラミス」という遺跡にタクシーで向かうことに。
まずはタクシーを捕まえなくてはならないのだが、ここでKさんのコミュニケーション力&交渉術の高さを垣間見る。
タクシーの運転手さんは英語が話せなかったけど、近くのおじさんに通訳して貰って、
サラミスまで乗せてもらうことに。帰りのバスの時間があるので、あと1時間くらいしか時間が無く、
サラミスで見学してる間も待っていて欲しいことなども伝え、値段の交渉もちゃっかりしていた。
こっちでは、走った料金ではなく、事前にタクシーの運転手と値段の交渉をするみたいだ。
僕一人では絶対にタクシーで行くことは出来なかっただろう。
Kさんに感謝感謝。

そんなこんなでダンディなタクシーの運転手に連れて行って貰って、着きました「サラミス遺跡」!
サラミス遺跡
サラミスはキリスト教の伝道のためパウロが訪れたといわれ、
エンタシス調の柱や円形劇場が大規模に残る遺跡。
近くには海があり、帰りのタクシーの中から海を見ていると、タクシーの運転手に
「よってくか?」と言われる。
時間が無かったのでお断りしたが、やっぱり親切な人が多いな、と感じた。

カジノと夕食

サラミスを後にし、バスでギルネまで戻ってきました。
夕食には少し早かったので、コロニーホテルのカジノへ行くことに。
初めてのカジノ。数字を3つ揃えるスロットに挑戦!
ピっ、ポっ、パっ、とボタンを押して揃えるもので何度かやってると、なんとなくキソウな気配。

カラカラカラ(←数字が回る音)

ピっ(お、「7」だ)

ピッ(また「7」だ。これはもしかして・・・)

ピーッ。。。。ジャラジャラジャラ~
なんと7が三つ揃って掛け金を3倍にしてしまいました!!!
ツイてるねっ!ノッてるねっ!やったぜBABY。

という訳で深みにハマッ損しないうちにカジノをウキウキ気分で引き上げ夕食へ。
夕食は、海辺を望むレストランで地中海料理を頂きました。
前菜に10種類くらいの地元の料理を頂き、
前菜
シーフードのグリルやラムや魚を頂き大満足。
夕食後、明日の朝食のパンを買って帰路につきました。

K&N夫婦のおかげでとても充実した一日を送ることができました。
個人旅行だとここまで充実した観光をすることは出来なかったと思う。
本当に感謝×2だ。

↓レストランから見た夕暮れのギルネの町並み
レストランから見た夕暮れのギルネの町並み